ご無沙汰しております。副院長の松原歌奈子です。

先日、子供が幼稚園に入園しました。子供の成長はあっという間ですね。

 

タイトルの「乳歯の時は歯並びがよかったのに…」というお言葉、実は矯正あるあるなんです。

時期は年長や小学校1,2年生頃。主な部位は前歯です。

「乳歯が抜けないなぁと思っていたら永久歯が重なって生えてきた!乳歯の時は歯並びがよかったのに…」

「乳歯が抜けたら永久歯がねじれて生えてきてガタガタになった。乳歯の時は歯並びがよかったのに…」

「永久歯が生えるスペースが全然足りない。乳歯の時は歯並びがよかったのに…」

矯正相談にいらしたお子さんの保護者さんから本当によくお聞きします。

 

原因を非常にシンプルに説明すると「乳歯より永久歯が大きいから」となります。

基本的に永久歯は乳歯よりも大きいです(一部例外はあります)。

特に前歯では顕著で、永久歯の前歯4本の幅の合計は乳歯の前歯4本に対して、上は7mm以上大きく、下は5mm以上大きいと言われています。

そのため、生え変わり直前の5~6歳ごろに乳歯の時に隙間がなく綺麗な歯並びをしているお子さんは矯正の観点から言うと要注意です(整っていて可愛らしいんですけどね)。

もちろん成長に伴い隙間が開いていく場合もあります。実際、最初に前歯がピッチリ並んでいたウチの子(3歳)は、徐々に隙間が開いてきています。

 

先ほどはシンプルな説明をしましたが、実際の歯並びは単純に歯の大きさだけで決まるわけではありません。

持って生まれた顎の大きさや歯の大きさ、歯列の形、呼吸、習癖など、様々な要因とそれぞれのバランスが歯並びに関わってきます。

そのため歯並びは本当に個人差が大きく、治療方針も患者さんによってかなり違うことがあります。

成長期の矯正治療で劇的に改善する場合もありますし、成長期の矯正をしても大人の矯正治療が必要になる場合もあります。

矯正に最適な時期に治療をするため、すぐには矯正治療をせずにしばらく経過観察を行う場合もあります。

 

当院は矯正の無料相談(初診)を設定しておりますので、気になる際はお気軽にご予約下さい。

ウチの子も、今の隙間では自然には並ばないかもなぁと早くも心配している、職業病の母でした。

 

松原歌奈子