ブログを始めてから9か月。
月に2回は更新しようと心がけてきましたが、1年もちませんでした…
タイトルの「継続は力なり」という言葉の重要性を噛みしめております。
さて「継続は力なり」で歯科と言えば、やはり毎日のセルフケアとフッ素(フッ化物)の話が最適でしょう。
歯科で言うセルフケアとは、ご自身で歯ブラシやフロスや歯間ブラシを用いて歯に付いた歯垢(プラーク)を取り除く、いわゆる歯磨きです。
セルフケアがなぜ重要かと言うと、虫歯や歯周病の原因となる細菌は、歯に付着して24時間で歯垢(プラーク)を形成し、その後2日で歯石が形成されると報告されています。
歯石をセルフケアですべて除去するのは困難です。
かといって歯科医院に毎日通うのも困難ですよね。
そのため、セルフケアが特に重要なのです。
「毎日磨いてるけど虫歯ができる」「毎日磨いているのに歯周病みたい…」そういう方もおられるかもしれません。
体質や細菌の種類によって虫歯のできやすさや歯周病リスクが高くなる方はたしかにおられますが、自己流のセルフケアでプラークを取り残してしまっている場合もあります。
磨き方のご指導やそれぞれのお口に合った歯ブラシのご紹介など、当院で行っておりますので、お気軽にご相談ください。
セルフケアの際にもご活用いただきたいのが、フッ素(フッ化物)です。
フッ素は土壌・川の水・海水、そして食品にも含まれる元素で、細菌の活動を抑制、エナメル質を修復(再石灰化)、歯質を強化するなど、虫歯予防に効果的な成分です。
具体的なフッ化物の応用法としては、フッ化物歯面塗布、フッ化物洗口、フッ化物配合歯磨剤があります。
フッ化物歯面塗布とはフッ素濃度の高いフッ化物を歯に直接塗る方法で、フッ素濃度の高さゆえに一度での効果は高いのですが歯科医師または歯科衛生士にしか行うことができません。
フッ化物洗口とは低濃度のフッ化物水溶液でぶくぶくうがいする方法で、ご家庭や学校で行うことができます。
フッ化物配合歯磨剤とは低濃度のフッ化物を含む歯磨剤で、毎日のセルフケアに使用することで効果が得られます。
フッ化物塗布は歯科医院でしか行えないので定期検診の時に行い、フッ化物洗口とフッ化物配合歯磨剤は毎日継続することによって高い効果が得られます。
フッ化物塗布は特別な感じがするので「(3歳児健診の時などに)フッ素塗布したから安心」と思いがちですが、フッ化物は一生効く魔法の薬ではないため、3~4か月に1回程度の頻度で継続していかないと効果的とは言えません。
健診でのフッ素塗布はきっかけの一つと考えて頂くのが良いと思います。
また、高濃度フッ化物と低濃度フッ化物は作用が異なり、併行することでより効果が高まります。
詳細は後日またご説明しますね。
私の専門の矯正歯科治療も、毎月ご来院頂いて調整を行っていく、継続性が大切な治療です。
「継続は力なり」
ブログもがんばります…
松原歌奈子