新年あけて8日過ぎてしまいましたが、皆様、明けましておめでとうございます。
本日が子供の幼稚園の始業式でしたので、私はようやく平常運転です。
さて題名の「災害時の口腔ケア」なのですが、私は熊本市出身でして、今も非常勤先での仕事のために月に2回ほど熊本に帰省しております。
2016年4月14日、16日に起きた熊本地震の際も実家におりました。
衝撃的な体験でした。
当時2歳半の子供の一緒に被災し、祖父母や親類と一緒にしばらく避難生活を送っていたのですが、その際に大変だったのは断水でした(電気は通っておりました)。
幸い、備蓄が多少はあったことと給水所に行くことで飲用水はまかなえたのですが、風呂・トイレ・手洗い・歯磨きなどの日常で使用する水がないことはこんなに大変なことなのかと痛感したものです。
今年も年始早々の1月3日午後6時10分ごろに県北の和水町で震度6弱を記録する地震がありました。
すぐに熊本の家族に連絡したところ、久しぶりの大きな揺れで不安はあるものの、家具が倒れる、壁が崩れる等の被害は特になく、余震に備えて準備をするとの返事でした。
もちろん震源地近くでは多くの被害が出たようでしたし、交通機関への影響がとても大きかったようです。
被害に遭われた方々は、地震後まだ1週間も経過しておらず、余震への不安や不自由な避難生活で大変な日々をお過ごしのことと思います。
自分の経験もあり、避難時等で水が最小限しか使えない場合の歯磨きについてのブログを書こうと思いました。
*準備する物はコップ2個、ティッシュペーパー、歯ブラシです。
①コップを2つ準備し、それぞれに(A)約20ml(B) 約30ml の水を入れます。
②(A)の水で歯ブラシを濡らし、歯磨きを始めます。
*水分や栄養の不足で口唇や口角が乾燥している場合は、歯磨き前にどちらかのコップの水をティッシュに少し含ませたもので軽く口唇を湿らせてください。
③歯ブラシが汚れてきたら、まずティッシュ(口唇をぬぐったものでOKです)で汚れをできるだけ吸い取ってから(A)のコップで洗います。これを繰り返します。
*ティッシュで汚れを取るので、水があまり汚れません。
④(B)のコップの半分の水でしっかりうがいをし、残り半分でもう一度しっかりうがいをします。
⑤歯ブラシの水分をしっかり切り、乾燥させます。
災害時は日常が失われるため、歯磨きなどのケアを怠りがちです。
もちろん被災直後などは歯磨きどころではないのですが、避難所で少し落ち着いた後は日常をできるだけ取り戻したいものです。
口腔内が汚れると感染症のリスクも高くなるため、少ない水をうまく活用して口腔ケアを行えるといいのではないかと思います。
松原歌奈子